common diseaseよくある耳科疾患について
落葉状天疱瘡ってどんな病気?
Treatment for ear disease
落葉状天疱瘡とは、自分の免疫抗体が皮膚の細胞をつなぐタンパク質を攻撃することで細胞同士の接着が剥がれてしまう免疫疾患です。落葉状天疱瘡が耳に発生する場合、黄色味がかったカサブタやニキビのようなブツブツができます。また顔などにも同じような病変ができることが多いので、わかりやすいかもしれません。

落葉状天疱瘡の原因
自己の抗体が皮膚の細胞に存在する接着因子(デスモコリン1)を攻撃することで、細胞同士がバラバラになり、ブツブツやカサブタなどの皮膚病変が形成されます。

落葉状天疱瘡の検査方法
落葉状天疱瘡を検査する場合は、ブツブツやカサブタにスライドガラスをくっつけます。取れたサンプルを染色して観察した際に「特定の白血球が集まっており、菌が増殖していない」という所見が得られれば、天疱瘡を疑うヒントになります。 より確定的な診断をするのであれば、皮膚病理検査を行います。天疱瘡は自己抗体が関与する免疫疾患ですから病理検査に用いたサンプルで免疫染色を行うと確定診断を得ることができます。

落葉状天疱瘡の治療方法
落葉状天疱瘡の治療のファーストチョイスはステロイドの投薬です。ステロイドのみで症状がコントロールすることができるのは全体の3割程度と言われており、残りの7割の症例はステロイドの他に免疫抑制剤を併用する必要があります。 また治療をやめてしまうと再発することが多く、生涯に渡って管理が必要となる疾患です。
症例紹介
Case study