flow初めての方へ・治療の流れ
なんよう動物病院の耳科治療
3 approaches for ear disease
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オトスコープによる 鼓膜の評価
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オトスコープ下での 徹底的な洗浄
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定期チェックで 再発予防
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オトスコープによる鼓膜の評価
外耳炎になっている場合、耳の手前の耳垢や炎症の状態を把握するのは重要です。それ以外に外耳道の最も奥にある鼓膜の状態を確認しておくことは、その後の治療プランを大きく変える可能性があります。鼓膜の有無や鼓膜があっても透明性が低下している場合などは、中耳までをケアの対象とした治療を選択する必要があります。
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オトスコープ下での徹底的な洗浄
鼓膜の手前や耳道にこびりついた汚れは、外から洗うだけでは除去することはできません。 外からの洗浄で耳垢が出てこなくなった後にスコープで耳の中を覗いてみると、洗浄液に大量の耳垢が浮遊している状態なのをよく見ます。また耳の周囲の毛が抜け落ち、鼓膜に刺さっている場合もあります。このような状況に対処するためには、全身麻酔をかけてスコープで確認しながら丁寧に洗浄していく必要があります。
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定期チェックで再発予防
オトスコープでの処置後は1週間後を目安に術後のチェックに来ていただいています。その際に処置によって、どの程度状況が改善したかを評価します。それ以降は2週間から1ヶ月ほどの間隔での再診をおすすめしています。 外耳炎が非常に重度の場合では、一度耳垢を除去してもすぐに耳の壁から新しい耳垢が分泌されてしまい、耳道に堆積してしまうことがあります。 その場合は複数回の処置を行うことによって少しずつ耳の炎症が改善し、溜まっていく耳垢の量を減らしていくことができます。
治療の流れ
Flow
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詳しくお話を伺います
耳科診療の診察では、一番初めに飼い主様からお話を伺う『問診』に最も時間を使います。 これまでの経過やそれに対する治療反応、耳以外の病気の有無、飼い主様が希望される治療のゴールなどをお聞きし、初診の段階でどこまでの検査を行うかを決めていきます。
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徹底した検査
まずは耳を見る前に全身の身体検査から始めます。耳の病気、特に外耳炎などは耳以外の疾患が基礎となり発症することが多いため、耳のみを見ていても治療成績が上がらないことがあるためです。 当院では耳の観察をする場合、ビデオオトスコープを用いてできる限り鼓膜まで観察するようにしています。その際、慢性的な外耳炎では耳垢や膿が溜まっていることが多いため、細胞の検査をするとともに感染があった場合の培養検査のサンプルも採取します。 犬種や発症年齢などから耳以外の病気の疑いがある場合は、血液検査や画像診断を行う場合もあります。
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検査結果と治療プランのご説明
検査結果をお伝えした後、複数の治療プランをご提案させていただき、期待される改善のレベルやコストなどをご説明いたします。ご自宅での飼い主様の労力やコストを踏まえて、治療プランをご相談させていただきます。
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フォローアップ
当院では初診の後、重症度に応じて1〜2週間おきの診察をお願いしております。 特に慢性化して耳道が狭窄しているような症例では、初期治療の効果をしっかり確認して判定することがその後の治療成績を左右することもあります。 状態が安定してきたあとは、月に1回ほどの定期的な耳道のチェックを行い、再発の確認を行っています。
予約について
Resarvation
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当院の耳科診療は予約制です。 ご来院前に必ずお電話からご予約をお願いいたします。 ご予約なしでご来院された場合、当日の診察をお断りし後日あらためてご予約を取らせていただく場合がございます。
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初診時は問診から病気・治療方針のご説明までに1〜2時間ほどかかります。 お時間に余裕を持ってお越しください。
初めての来院時にご準備いただきたいもの
Preparation
耳科診察において、これまでの治療経緯や現在使用している食事やシャンプーなどの情報が非常に重要となります。 初診時までに、以下のご準備をいただき、当日ご持参ください。
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以下の項目に該当する現在使用中の薬、商品の袋や成分表示が記載されている部分の写真
- 使用中の薬(内服・外用薬)
- 寄生虫の予防薬
- サプリメント
- シャンプー
- フード
- おやつ(デンタルガムなども含む)
- その他ケアで使用しているもの
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これまで実施した検査結果の資料
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予防の証明書
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これまでの時系列をまとめた紙
その他注意事項
- 受診日の1週間前からのシャンプーはお控えください